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ルネサンスの宗教観~宗教革命

ルネサンスは新しい宗教観ももたらした。教会として組織的に神とかかわるより、神との個人的なかかわりのほうが重要になってきたのだ。中世のカトリック教会では、ラテン語によるミサと儀式ばった祈りが最重要視された。聖書を読むのは、聖職者と修道士だけだった。が、ルネサンス期に聖書は、各国の民衆が使っている口語体に翻訳された。これが、宗教改革の端緒を開く。宗教改革で重要な役割を果たしたのは、マルティン・ルター。彼は免罪符のお金を払わなかったため、カトリック教会から破門された。ルターによれば、神の赦しを得るために、教会や修道僧などの回り道をする必要はない。まして免罪符料に左右されるなんてもってのほか。だから彼は、中世に教会がつくりあげた宗教的なしきたりや信仰箇条を否定した。救いは功績によらず、信仰によってのみ得られるとし、新約聖書にあるような本来のキリスト教への原点回帰をめざした。人文主義者が文化と文明の原点に立ち返ろうとしたように。そして、聖書を信仰の唯一のよりどころとする立場から、教皇権を否定した。

ルターは、聖職者は神と特別な契約なんか結んでいない、と考えた。実際的な理由から、ルター派の人びとも礼拝をおこなったり、牧師を立てたりはしたが、教会で礼拝したから許しが得られたり、罪から解放されるわけではないと考えていた。開放は信仰によってのみ、無償で与えられるのだと。聖書を研究して、そういう考えにいきついたのだ。ちなみに、ルターはフィチーノやダ・ヴィンチのように人文主義者ではない。彼らはルターの人間観を否定した。ルターは、人間はアダムとイヴが犯した現在によってどうしようもなくダメになっていて、罪の報いは死だと強調していた。神の恵みによってかろうじて「義と認められる」と考えていたのだった。



40代前半。この年になると仕事でも私生活でもいろいろ思うところがあり、思索にくれるうちに頭がこんぐらがってきたから、ブログに思いのたけをつづって、ついでに問題を整理しようと思ったのが、当サイト開設のきっかけ。だから全部、日記みたいなもの。
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